冬の定番コートといえば、そのひとつにピーコートがあります。
もともと、英国海軍の艦上用コートから一般化したアイテムで、
メルトン素材(主に厚手のウール生地)を使い、前たてがダブル
になったショートコートが一般的です。カラーもネイビーが多く、
錨(イカリ)をあしらった大きなボタンも特徴のひとつです。
シルエットやサイズ感に多少の変化はあっても、これらの特徴
は現在も大きく変わることはありません。
そんな時代性に左右されない定番アイテムを、ドリス・ヴァン・
ノッテンがデザインするとこーなりました。
税込 ¥132,300-
と言っても、原型のピーコートと比べてデザイン的にさほど
変わるわけではありません。ただ、細かい部分にコダワリが
満載なのですが・・・。 詳細は後ほど。
素材はそこまで厚手ではありません。そのため重厚感もなく
コートというよりはジャケットに近い感覚で着ることが出来ます。
コダワリその1: 『ポケット』
一般的に、ピーコートには縦に開いたマフポケット(もともと、
手を温めることが目的。通称ハンドウォーマーポケット)だけ
デザインされていることが多いのですが、より実用性のある
フラップポケットもあわせてデザインされていること。
コダワリその2: 『ボタン』
錨(イカリ)マークの入ったボタンを使用せず(コレはよくある)、
一般的に縦3列が多いボタンの配列を2列にし、ミリタリーや
マリンテイストが出すぎないように(元が海軍用ですから・・・)
スッキリとさせ、街着としてのドレス感を出していること。
コダワリその3: 『縫製』
もともとがミリタリーなものですから頑丈に縫うことは大前提。
ただ、それだけでなく一箇所一箇所を丁寧に、そして綺麗に
真っ直ぐに(当たり前のようですが、コレが意外と少ない!)
縫うことで、普通のピーコートにはない上品さが出ていること。
まぁ、ここらへんは実際に店頭でお確かめください。
このほか、ラペル下のダーツや肩線の縫製、それにウラ地
などなど・・・、ここでは書ききれないほどのコダワリが満載
ですので、続きはこれまた店頭で。