octobre 09, 2012
MARNI マルニ
ハムスター ファーストール
今シーズン、2012年のＡＷコレクションのオーダーに行った、今年初頭（１月中頃）に考えていたことがあって、それは 「仕事」 というものは、「自分以外の誰かの役に立っていること」ということ。
自分に置き換えるなら、自分の仕事とは 当differentをご利用いただいている皆さん、お客さんにとって役に立つこと、喜んでもらうこと、というのが一番なんだろうと思います。
オーダーする時、多く考えがちなのは、「これは売れそう」とか「これは流行っている」とかとか。。。
ともすれば 自分のとこの利益のことばっか、考えてしまってるんじゃないか？
本当にお客さんに喜んでもらう為には？
この 2012AW については、本当にこのことをよく考えたと思います。
そして、このアイテム、MARNI のファーストールは、まさにそんな考えの末に発注したものです。
迫力満点のファーストール、ハムスターのファーを接いでつくられています。
もともと、MARNI は、FENDIのレザー・ファーの製造部門が出自。 この手のアイテムには一家言があり、他には負けないコダワリがあるので、ファーならココ！ という確信もあります。
当然、お値段も立派なもの。 正直、オーダー時には 「これはカッコ良いけど、（値段的にも）売れるかなぁ？（売れへんやろなぁ）」と考えました。
それでも、売れないから諦めるのか？ お客さんは different には、常にいいものがあるはず、期待を上回るものがあるはず、と思って来てくれてるんじゃないのか？
売れる売れないはこの際度外視しても、自分が思う本当に良いものを、お客さんに紹介したいじゃないか！ という想いで、このハムスター ファー・ストールをセレクトさせていただきました。
渾身のオススメです！
MARNI マルニ
ハムスター ファーストール
￥116550 （111000）
高級感最高のファーの毛足。 さりとて、一見しては何のファーか分からないところが好いんです。
ここ数シーズン、ウィメンズも含め、ファッションの確かな流れとなっている ファー使い。
もちろん、高級素材も多いです、ですが、ハムスター となれば、それはそうはいないでしょう。
何つっても、とっとこですもん。 とっとこ。
ツッコミどころ満点ですもの。
巷間の ファー が、襟に付けたり 靴にあしらったり、本物・贋物に限らず、あくまで飾り・アクセント的に使われているのに対し、内側にはカシミヤのニットをあしらうことによって、完璧な防寒性・温かなストールとしての要素を兼ね備えています。
くわえて、ストールゆえに、どんな服装にも転用が利くということ。
もちろん、ゴージャスにジャケットやコートに巻いて。
ときには、ジージャンにスウェットパンツ・スニーカーで、さらりとファーを巻いてみたり、、、
個人的な好みは断然 後者ですけど。
一生に幾つも持つアイテムじゃないだけに、常にどこかにあるものではない。
今シーズン、この MARNIハムスター ファーストール と出逢って、正直 売れなくてもこういうのをセレクトしなければダメだと思い、まさに清水の舞台から の心境で、覚悟で、オーダーしました。
とは言え、もちろん、売れなきゃやって行けないンですけどね、、、（汗）
お店というものは、店とお客の相互関係で成り立つもの、きっとウチのお客さんには、コイツの価値を解って頂ける人がいるはず、との確信もあります。
そして、この 「仕事」 の根底には 「自分が好きなもの」 ということが大前提であります。
なんやったら、コレ、僕が欲しいもん。
ま、どうせ、 自分が買えることなんて ないんでしょうけど （笑・祈）
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