Trait d'union news



« RIDER BOOTS ライダーブーツ | メイン | STEALTH WEALTH 2012 Spring / Summer collection »

February 17, 2012

STEALTH WEALTH 2012 Spring / Summer collection

〜リネンカラーデニム仕立て・シングルジャケット〜
2-18-1.jpg

STEALTH WEALTH
リネンカラーデニム仕立て・シングルジャケット
¥64,050


[素材]
春夏の素材、リネンをカラーデニム生地のように特別に作った素材。
以前から当ブランドが相談している生地開発の天才F氏が
今までの、少し硬めでハリが特徴の生地素材リネンを
柔らかく、そしてデニムの様な少し染めムラがある「デニム」生地を
イメージしてつくられた渾身の素材。その為ベタッとしたカラーではなく
霜降りががった大変きれいに、しかもカジュアルにも活用「大」な雰囲気に
仕上がっております。
デニム=インディゴブルーになりがちなところを春らしい
そしてコーディネートしていただきやすカーキに上手く色付けされております。

[デザイン]
私共スタッフが敬愛するディターラムスが述べた「Less, but better」のように
今回もシンプルなデザインではありますが、
無駄の無い機能、そして「こだわり」がたくさん含まれた商品を
ご紹介致します。

2-18-3.jpg

シンプルな3ボタンの段かえりのジャケット。
身体に沿う綺麗なシルエットです。

2-18-2.jpg

当ブランの特徴の1つでもあります
「腕」に振りを付けた袖のカッティングは
計算された着やすさとルックスにこだわっております。

2-18-8.jpg

ジャケットの「顔」ともいわれるラペルのロール感は
他ではなかなか見られないキレイなロールです。
天然の針金と言われる馬の尻尾の毛を織り込み
作られた毛芯を使い、さらに毛芯の機能を活かすために
ラペルの裏側には「はざし」加工を施しております。

2-18-9.jpg

この「はざし」は通常オーダーメイドのジャケットに
施されるこだわりの加工の一つ。
(画像の点々と打たれておりますステッチです。)
こちらの「はざし」を施す事によりラペルのロール感が
より一層引き立ちます。
お手持ちのジャケットのラペル裏をご覧になってみて下さい。
もし、「はざし」が施されておりましたら、
きっとそれは高価な商品ではございませんか?
ただ、STEALTH WEALTHのテーラードラインには
全てこの加工が施されております。
それは私たちの「こだわり」の証です。

次はジャケットに施されております
ハンドステッチ加工です。

2-18-10.jpg


実はこの加工は特別なミシンで行われております。
通称「AMF」ミシンでステッチングしていくのですが
約50cmが加工最長距離の為、幾度となくつなぎ合わせていくため
大変手間のかかる仕事です。

2-18-11.jpg

ポケット周りだけでなくラペルや肩周りといった
目につく箇所に施すことにより
ジャケットのルックスが高いモノに仕上がります。


2-18-4.jpg

ジャケットの内側。
デザインと同様に重要な箇所であり、着心地の良さは
この出来次第で決まると言っても
過言ではありません。

こちらのジャケットでは、
表生地を裏側の見返し部分に
大きく使い、高価な生地を贅沢に使用しております。
また、出来る男の為のペン挿しポケット。
反対側のには皆さまが暑い夏の京都を
快適に過ごすべく是非とも提案したいアイデアです。
昨年の震災以来、電力不足が問題になっております。
今年の夏もやはり皆さまで協力しあわなければなりません。
そんな夏をこちらの扇子を携帯していただくことにより
少しは・・・・・何より「エコ」なアイテムです。
そんな扇子を収納する、「扇子ポケット」&扇子が装備されております。
ちなみにこちらの扇子は京都の老舗
宮脇賣扇庵さまに特別に作っていただきました。

2-18-6.jpg


次に肩の回り、そして袖をご覧ください。
こちらはジャケットに袖を通した際、
もしくは着用後のお客様の動きを
スムーズにするために計算された
裏生地の活用です。
さらに画像ではご覧いただけませんが
シアサッアカー生地のように
凹凸感のある裏生地を使用しております。


2-18-5.jpg


表面の縫製始末を裏生地でおおって隠すように
するのではなく、適度な裏地を機能的に活用したのが
こちらです。
肩から背中のあたりにかけての観音開き処理や
縫製始末を丁寧にパイピング処理しております。


さらに、こんなところまでこだわっております。

2-18-7.jpg

こちら左右両脇にあるパッチポケットが
伸びてしまわぬよう構造上補強する当て布です。
地震が多い国ならでは発想?ではなく
経験とこだわりから生まれたアイデアです。


今回は最後までお付き合いいただき
誠にありがとうございました。
こだわりというモノは日々進化しなければいけませんし、
止まることなくさらなる改良を施し、より良い物にしなければなりません。
私たちは、このブランドを通して
お客様一人一人に洋服の面白さや、縫製技術などの奥の深さ等を
より一層感じていただけたらと思います。
そしてなにより、着物の文化から洋服の文化に切り替わって
100年足らずでこのような世界に誇れる技術を
手に入れることの出来た「日本」
そんな国に生まれたことを誇りを持っていただけたらと思います。
「made in Japan」



Back Number
Recent Entries
Group Link
Syndicate This Site